学生時代の後輩と自分の車で温泉に。自分はお酒を飲みたいから、帰りの運転を後輩にまかせる。
こういった日常ではないケースを考えて年齢条件を下げるのは、保険料が高くなるのでもったいない……。そんなときは、臨時運転者特約を付けると良いと言われていました。
しかし、それは昔の話で、今はそんなことはありません。というか、臨時運転者特約を取り扱っている損保会社がほとんどなくなりました。
臨時運転者特約とは
臨時運転者特約とは、言葉からイメージできるように、臨時で運転する人も補償対象にする特約です。
臨時運転者の条件
家族や年齢で補償対象を限定する特約・割引では、自動車保険でいう家族に限定するとか、年齢○歳以上とか、限定する対象を決めていました。しかし、臨時運転者の場合は逆で、以下の条件に当てはまらない人が臨時運転者になります。
- 記名被保険者本人
- 配偶者および同居の親族、別居の未婚の子
- 記名被保険者の業務に従事中の使用人
- 自動車修理業や駐車場業などモータービジネス業者
特約を付帯できないケース
臨時運転者特約は以下のようなケースで付帯できません。
- 損保会社が臨時運転者特約を取り扱っていない
- 記名被保険者が個人ではなく、法人
- 運転年齢条件が「全年齢担保」
- 運転者家族限定特約、運転者本人限定特約などを付帯している
臨時運転者特約を取り扱わない流れが主流に
どうして現在は臨時運転者特約を取り扱っている損保会社がほとんどなくなったのか。
完全に消滅したというよりは、年齢区分による特約に含む形をとっている損保会社がほとんどです。ただ、損保会社によって、臨時運転者を年齢条件に含める含めないという違いがあります。
確認したところ、臨時運転者は年齢条件に含めず、事故が発生した場合に年齢問わず補償されるとしている損保会社が多いですね。アクサダイレクトやそんぽ24、イーデザイン損保など、損保大手はほとんど年齢条件に含めていません。
家族や夫婦しか運転しない人の場合は必要ありませんが、友人など家族以外の人が運転することが多い人は、臨時運転者(家族以外)の扱いがどうなっているのかを確認したほうが良いでしょう。